がんの治療や経過観察の中で、検査を受ける前になると強い不安や緊張を感じることは珍しくありません。検査結果を待つ間に、「再発しているのではないか」「悪い結果が出るのではないか」と考えが頭から離れず、落ち着かない状態が続く方も多くいらっしゃいます。
こうした検査前の不安は、がんを経験された方にとって自然な反応の一つです。しかし、不安が強くなりすぎると、不眠や気分の落ち込み、集中力の低下などのこころの不調につながることがあります。検査の時期が近づくたびに体調が大きく崩れるなど、日常生活に影響が出る場合もあります。
特に次のような状態が続いている場合には、専門的なこころのケアが役立つことがあります。
・検査が近づくと強い不安や緊張が続く
・結果を待つ間、考えが止まらず眠れない
・体の違和感に過敏になり不安が強くなる
・日常生活の活動性が低下している
・検査のことを考えるだけで気分が大きく落ち込む
腫瘍精神科(精神腫瘍科)は、がん患者さんのこころのケアを専門に行う診療分野です。当院では、がん専門病院の精神腫瘍科やリエゾンチームでの診療経験をもつ医師・カウンセラーが、主治医の先生と連携しながら、検査前の不安や気分の落ち込み、不眠などの症状に対して専門的に対応しています。
検査前の不安を完全になくすことは難しい場合もありますが、不安に振り回されず生活を保てるようになることは十分可能です。こころのケアを受けることで、不安との付き合い方を身につけ、検査の時期をより安定した状態で過ごせるようになります。
「この程度で相談してよいのだろうか」と迷われる方もいらっしゃいますが、気になる症状が続く場合には早めにご相談ください。
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