あがり症(社交不安症)とは
あがり症(社交不安症)は、人から注目されることや人前で恥をかいたりすることに対して極度に恐れたり、人が多くいる場所(電車やバス、繁華街など)に強い苦痛を感じたりする病気です。自分の努力ではコントロールできないほどに不安や恐怖が強まるのが特徴です。心臓の鼓動が速くなる、手足が震える、ひどく汗をかくなどの身体の症状が強くなると、社会生活にも支障が出るようになります。
あがり症の原因
あがり症(社交不安症)の原因は、はっきりわかっていません。脳内の神経伝達物質のバランスの乱れ、環境の変化、気質、これまでの経験、周囲からのプレッシャーなど、複数の要因が関与して発症していると考えられています。もちろん、実際に人前で何か大きな失敗や恥ずかしい体験をしたことで、発症することもあります。
あがり症の「症状」と「症状が出やすい場面」
あがり症(社交不安症)の「症状」と「症状が出やすい場面」には下記のようなものがあります。
症状 | 症状が出やすい場面 |
◦緊張で手足が震える | ◦人前で自己紹介や発表 |
◦胸がドキドキする | ◦電話対応 |
◦ひどく汗をかく | ◦人との雑談 |
◦赤面 など | ◦人目に触れる場所での飲食 など |
あがり症の治療
あがり症(社交不安症)の治療では薬物療法と心理療法を適切に組み合わせて行います。脳内の神経伝達物質のバランスの乱れを整えるために薬物療法を用います。このバランスを整えていくことで少しずつ不安や恐怖に対する過敏さが薄れていくといわれています。また、社交場面の回避を減らすことを目指して、不安や恐怖にとらわれる思考パターンを見直し、緊張感を和らげる方法を習得するために心理療法を行っていきます。
薬物療法
脳内の神経伝達物質の不具合を調整することで、不安・不眠・焦燥感・気持ちの落ち込みなどを軽減することが可能です。一般的には、脳内の神経伝達物質のセロトニンを調整するSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、セロトニンとノルアドレナリンの両方を調整するSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、抗不安薬などが用いられます。
心理療法
心理療法は、不安と上手く付き合っていけるようになることを目標に行います。不安を招きやすい極端な思考を適度な範囲にしていく練習をしたり、不安が生じる状況や環境を避けるのではなく、段階的にあえて直面するという訓練を行ったりします。それにより不安に対処できる自信をつけ、自分の性格傾向や生活状況に適した不安との付き合い方を身に着けていきます。
よくあるご質問(Q&A)
あがり症を発症しやすい年代はありますか?
小児期でもみられますが、10代半ばでの発症が多く、25歳以上での発症はまれと言われています。
失敗や恥ずかしい体験がきっかけで発症することも多いのですが、思春期の頃は、自分で自分の価値を認められなかったり自分に自信がもてなかったりすることから発症することもあります。
あがり症の治療はどのくらいの期間がかかりますか?
個人差もありますが、一般的には6ヶ月から1年程度が目安とされています。
治療では、これまでの考え方や行動のパターンを変えていく必要があります。考え方や行動のパターンを変えるには、ある程度の時間が必要です。
症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら快方に向かいますので、一喜一憂せずにじっくり治療していきましょう。
あがり症は性格の問題でしょうか?
あがり症(社交不安症)が病気であるとはあまり認識されておらず、原因を自分の性格だと考えてしまう人が多いです。もちろん不安が強い性格や心配性、完全主義といった性格であると、あがり症になりやすいと言われています。「こういう性格だから仕方がない…」と思って不安を抱えながら生活している人はたくさんいます。
しかしながら、あがり症は性格の問題ではありません。性格の問題ではないので、適切な治療を行えば改善する可能性があります。薬物療法や心理療法などを用いて症状や状態に合わせて治療に取り組むことで、90%以上の方が回復すると言われています。
あがり症(社交不安症)とは
あがり症(社交不安症)は、人から注目されることや人前で恥をかいたりすることに対して極度に恐れたり、人が多くいる場所(電車やバス、繁華街など)に強い苦痛を感じたりする病気です。
自分の努力ではコントロールできないほどに不安や恐怖が強まるのが特徴です。心臓の鼓動が速くなる、手足が震える、ひどく汗をかく、などの身体の症状が強くなると社会生活にも支障が出るようになります。
あがり症の原因
あがり症(社交不安症)の原因は、はっきりわかっていません。脳内の神経伝達物質のバランスの乱れ、環境の変化、気質これまでの経験、周囲からのプレッシャーなど、複数の要因が関与して発症していると考えられています。
もちろん実際に、人前で何か大きな失敗や恥ずかしい体験をしたことで発症することもあります。
あがり症の「症状」と
「症状が出やすい場面」
あがり症(社交不安症)の「症状」と「症状が出やすい場面」には下記のようなものがあります。
症状 | 場面 |
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あがり症の治療
あがり症(社交不安症)の治療では、薬物療法と心理療法を適切に組み合わせて行います。
脳内の神経伝達物質のバランスの乱れを整えるために薬物療法を用います。このバランスを整えていくことで少しずつ不安や恐怖に対する過敏さが薄れていくといわれています。
また、社交場面の回避を減らすことを目指して不安や恐怖にとらわれる思考パターンを見直し、緊張感を和らげる方法を習得するために、心理療法を行っていきます。
薬物療法
脳内の神経伝達物質の不具合を調整することで不安・不眠・焦燥感・気持の落ち込みなどを軽減することが可能です。一般的には脳内の神経伝達物質のセロトニンを調整するSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害)、セロトニンとノルアドレナリンの両方を調整するSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、抗不安薬などが用いられます。
心理療法
心理療法は、不安と上手く付き合っていけるようになることを目標に行います。不安を招きやすい極端な思考を適度な範囲にしていく練習をしたり、不安が生じる状況や環境を避けるのではなく、段階的にあえて直面するという訓練を行ったりします。それにより不安に対処できる自信をつけ、自分の性格傾向や生活状況に適した不安との付き合い方を身に着けていきます。
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よくあるご質問(Q&A)
あがり症を発症しやすい年代はありますか?
小児期でもみられますが、10代半ばでの発症が多く、25歳以上での発症はまれと言われています。
失敗や恥ずかしい体験がきっかけで発症することも多いのですが、思春期の頃は、自分で自分の価値を認められなかったり自分に自信がもてなかったりすることから発症することもあります。
あがり症の治療はどのくらいの期間がかかりますか?
個人差もありますが、一般的には6ヶ月から1年程度が目安とされています。
治療では、これまでの考え方や行動のパターンを変えていく必要があります。考え方や行動のパターンを変えるには、ある程度の時間が必要です。
症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しながら快方に向かいますので、一喜一憂せずにじっくり治療していきましょう。
あがり症は性格の問題でしょうか?
あがり症(社交不安症)が病気であるとはあまり認識されておらず、原因を自分の性格だと考えてしまう人が多いです。もちろん不安が強い性格や心配性、完全主義といった性格であると、あがり症になりやすいと言われています。「こういう性格だから仕方がない…」と思って不安を抱えながら生活している人はたくさんいます。
しかしながら、あがり症は性格の問題ではありません。性格の問題ではないので、適切な治療を行えば改善する可能性があります。薬物療法や心理療法などを用いて症状や状態に合わせて治療に取り組むことで、90%以上の方が回復すると言われています。