AYAとは、15歳から39歳の思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult)の略です。AYA世代のがん患者さんは、就学・就職・結婚・出産・子育てなどの様々なライフイベントに直面している事が多く、多種多様な悩みを抱え不安を生じやすい状態にあります。
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A世代(Adolescent)はおおむね15~19歳で主に就学期です。この世代でがんに罹患すると、治療によりこれまでの学校生活や友人との付き合いなどが中断されることも少なくありません。学校行事や受験などの重要なイベントが予定通りに行えないことに対する不安や落胆は、患者さんにとって大きな心理的負担となります。
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YA世代(Young Adult)はおおむね20~39歳で就労・恋愛・結婚・出産などのライフイベントが起こる時期です。この世代でがんに罹患すると、学業と仕事の両立・家庭の維持と治療の両立などが困難になり、経済的困難に直面したり病気の先行きや家庭の不安とが重なったりすることで強い心理的ストレスを抱えることがあります。これらの不安・苦悩・ストレスなどが不適応行動(家族・医療者に当たる、治療意欲が低いなど)に繋がってしまう場合もあります。
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AYA世代のがん患者さんは同じ年齢であっても背景には個人差があり、ライフステージや状況に応じて個別にこころのサポートを行うことが大切です。当院では、AYA世代のがん患者さんとそのご家族のサポートに習熟した精神腫瘍医が、主治医の先生と連携しながら、ひとりひとりに適したこころのサポートを行います。
AYA世代がん患者さんを取り巻くさまざまな問題
AYA世代がん患者さんを取り巻くさまざまな問題には、下記のようなものがあります。
精神的な問題 | 病気や治療への不安、入院や治療の副作用によるストレス など |
家族の問題 | 親子・きょうだいとの関係 など |
社会的問題 | 学校、友人との関係仕事、経済的な負担 など |
将来への不安 | 進学・就労結婚・出産・晩期合併症(※) など |
※晩期合併症とは
がん治療終了後、数カ月から数年経ってから、がん自体の影響や薬物療法、放射線治療などの治療
の影響によって生じる合併症のことです。がんの種類、発症の年齢・部位、治療法の種類や程度に
よってさまざまで、身体的な症状や二次がんの発症のほか、精神的・社会的問題なども含まれます。
そのため、がんの治療終了後も、ひとりひとりの状況に合わせて長期の経過観察が必要となること
があります。
よくあるご質問(Q&A)
自分の周りにAYA世代のがん経験者がおらず、病気に関することを共有できる人がいません。孤独です。
AYA世代のがん経験者と経験を共有できる場として「ピアサポート」があります。同じ世代のがん経験者が集い、経験してきたことやこれから経験するであろうことを気兼ねなく話したりできる場です。当院ではピアサポートに関する情報を提供することもできますし、患者さんの孤独感について詳しくお伺いし対応することも可能です。どんな些細な事でもおひとりで抱え込まずに、まずはご相談ください。
子どもがまだ園児ですが病気について伝えた方がよいのでしょうか?
お子さんには「余計な心配をかけたくない」という気持ちになるかもしれません。しかしながら、お子さんは親御さんの様子から普段とは違う状況であることに気づくものです。大切な家族の一員として、お子さんの年齢や性格を考慮しながら、病気や治療について焦らずに伝えるのが良いでしょう。それがお子さんの安心感につながることになります。当院では、お子さんへの伝え方やタイミングについてのお悩みにも相談に乗らせていただきます。
AYAとは、15歳から39歳の思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult)の略です。AYA世代のがん患者さんは就学・就職・結婚・出産・子育てなどの様々なライフイベントに直面している事が多く、多種多様な悩みを抱え不安を生じやすい状態にあります。
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A世代(Adolescent)はおおむね、15~19歳で主に就学期です。この世代でがんに罹患すると、治療によりこれまでの学校生活や友人との付き合いなどが中断されることも少なくありません。学校行事や受験などの重要なイベントが予定通りに行えないことに対する不安や落胆は患者さんにとって大きな心理的負担となります。
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YA世代(Young Adult)はおおむね、20~39歳で就労・恋愛・結婚・出産などのライフイベントが起こる時期です。この世代でがんに罹患すると、学業と仕事の両立・家庭の維持と治療の両立などが困難になり経済的困難に直面したり病気の先行きや家庭の不安とが重なったりすることで強い心理的ストレスを抱えることがあります。これらの不安・苦悩・ストレスなどが、不適応行動(家族・医療者に当たる、治療意欲が低いなど)に繋がってしまう場合もあります。
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AYA世代のがん患者さんは同じ年齢であっても背景には個人差があり、ライフステージや状況に応じて個別にこころのサポートを行うことが大切です。
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当院では、AYA世代の患者さんとそのご家族のサポートに習熟した精神腫瘍医が主治医の先生と連携しながらひとりひとりに適したこころのサポートを行います。
AYA世代がん患者さんを
取り巻くさまざまな問題
AYA世代がん患者さんを取り巻くさまざまな問題には、下記のようなものがあります。
精神的 な問題 |
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家族の 問題 |
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社会的 問題 |
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将来へ の不安 |
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※晩期合併症とは
がん治療終了後、数カ月から数年経ってから、がん自体の影響や薬物療法、放射線治療などの治療の影響によって生じる合併症のことです。がんの種類、発症の年齢・部位、治療法の種類や程度によってさまざまで身体的な症状や二次がんの発症のほか、精神的・社会的問題なども含まれます。
そのため、がんの治療終了後もひとりひとりの状況に合わせて長期の経過観察が必要となることがあります。
よくあるご質問(Q&A)
自分の周りにAYA世代のがん経験者がおらず、病気に関することを共有できる人がいません。孤独です。
AYA世代のがん経験者と経験を共有できる場として「ピアサポート」があります。同じ世代のがん経験者が集い、経験してきたことやこれから経験するであろうことを気兼ねなく話したりできる場です。当院ではピアサポートに関する情報を提供することもできますし、患者さんの孤独感について詳しくお伺いし対応することも可能です。どんな些細な事でもおひとりで抱え込まずに、まずはご相談ください。
子どもがまだ園児ですが病気について伝えた方がよいのでしょうか?
お子さんには「余計な心配をかけたくない」という気持ちになるかもしれません。しかしながら、お子さんは親御さんの様子から普段とは違う状況であることに気づくものです。大切な家族の一員として、お子さんの年齢や性格を考慮しながら、病気や治療について焦らずに伝えるのが良いでしょう。それがお子さんの安心感につながることになります。当院では、お子さんへの伝え方やタイミングについてのお悩みにも相談に乗らせていただきます。